
Sultan 〜The Lovesong is Forever〜の詳細
作品紹介
遠い昔、彼方の国の物語――
かつて、大きな大きな国がありました。
砂漠の中に、陽炎のようにゆらめく都がありました。
その国の王様は、世界で一番偉い人でした。
人々は、自分の国のことが大好きで、誰もが平和に楽しく暮らしていました。
そんな王国の片隅に、一組の兄弟が暮らしています。
お父さんとお母さんは死んでしまったので、近所の幼なじみの家に居候をしています。
その街での生活は、ささやかだけども楽しくて、それなりの幸せを感じることが出来ました。
ところがある日、彼らの前に、兵隊達の一団が現れます。
彼らを率いているのは、この国――ルキア王国の宰相閣下。
兄弟の姿を見つけると、宰相閣下は丁寧なお辞儀をしながら言いました。
「殿下、お迎えに上がりました」
兵士達は、二人をそのまま王都まで連れていきました。
謁見の間で、年老いた王様が静かに言いました。
「君達に、この国を継いでもらいたい」
実はこの兄弟、いわゆる王子さまだったのです。
王様の娘が2人の母親で、兄弟は王様の実の孫ということでした。
続いて、側近の大臣が若者に提案します。
「殿下に私の娘を嫁がせましょう」
いわゆる政略結婚です。気の弱い若者に、この申し出を拒むことは出来ませんでした。
こうして、若者は出会ったばかりの少女と結婚してしまいます。
幸い(?)にも、新妻になった女の子は、ちょっと抜けたところはあるものの、
美人で気だてがよくて、とても優しい女性です。
だから、国中の誰もが、若者のことを羨み、祝福してくれました。
他にも、宮中で彼を取り巻くのは、そろいもそろって美少女ばかり。
新しい生活に、若者自身もまんざらではありません。
でも、彼にはたった一つの心残りがありました。
それは、離ればなれになった幼なじみの少女のこと。
幼い日の事といえ、二人は秘かに将来を誓い合っていたのです……。
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